クラフト用そめそめキットで竹を染めてみました

      2017/08/17

今回は、「そめそめキット」を使った

染色事例のなかでも、お問い合わせが多い

竹への染色をおこないました。

 

基本的な染色方法はこちらのページにもありますが、

より綺麗に仕上げるための「プラスα」のコツを

お伝えできればと思います!

 

そめそめキット クラフト用を使用します

はじめに、染料は「クラフト用そめそめキット」を使用してください。

クラフト用の染料はカチオン染料(改良塩基性染料)を使用しいます。

このカチオンが竹や木、藤を染めるのには最も適しています。

 

また、このカチオン染料も鮮やかな発色をするものが多のも特徴です。

 

今回は100均の竹かごと青竹(輪切り)を

ブルーに染めてみました。

早速ですがご覧ください。

【染色前】

【染色後】

 

綺麗なロイヤルブルーに染まりました。

 

薄い竹かごは均一に染まっていますが、

青竹に関しては竹の緑色が出ている部分もありますね。

この辺りはペンキやニスとは違う染色ならではの見た目です。

 

 

染色を美しく仕上げる4つのポイント

 

①油・汚れをしっかりと落とす

竹や木には油分や汚れが残っていることがあります。

下準備として、お湯で30分間ほど煮ることで

油分や汚れを取り除きます。

今回は最後にスポンジで擦って汚れを落としました。

(くれぐれも火傷には注意してください。)

 

②染料は十分に使う

染色する前に染めたいものの重さを図ってください。

キット1袋で300gまで染めることが可能ですが、

それを超える場合に1袋で染色してしまうと

色が薄くなったり、最悪ムラになる恐れがあります。

 

今回は413gでしたのでキットだと1.5袋分を投入しています。

 

③ダマにならないよう良く混ぜる

染料は一旦、コップなどで溶かしてから

鍋の中に投入してください。

その際、写真のようなダマができると

染料が十分に溶け切らず、色が薄くなったり

ムラになる原因となります。

 

 

④染色中はマメに混ぜる

綿や麻などとの大きな違いとして竹や木は浮力が大きく、

写真のように浮いてきてしまいます。

そのため、浮いている部分を菜箸などで返すなど

全体が均一につかるようにしてください。

 

落し蓋という方法もありますが、この場合でも

フタや鍋底に接する部分がムラになりかねないので、

接する部分が変わるよう、こまめに混ぜてください。

 

また、特に夏場の鍋の前は高温・多湿となります。

こまめな水分補給など、脱水症対策を行ってくださいね!

 

染め上がった竹を近くで見ると、このような感じに染まっています。

竹の表面は緑と白の部分があったため、まだらに見えています。

もし気になるようでしたら、色が均一な竹を使えば、より綺麗に仕上がります。

 

おまけ:染色中はゴム手袋をしましょう!

染料の粉末は細かく、触れていないと思っても

結構手についてしまいます。

写真は今回の染色後の僕の手です。

お風呂に入るとほとんどは落ちますが、

爪の間など取れにくい部分もあり大変でした(^^;

ゴム手袋などを対策を強くおススメします!

 

また、染料が鍋などに残りやすいので

食事用の鍋とは別にすることもおススメします。

 

丁寧に作業をおこなえば

誰でも綺麗に染めることができます。

ぜひ皆さんも一度試してみてください!

 

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