食用色素の色の種類

   

色・イロイロ

食用色素は、「食紅」とも言われます。着色料のことです。

例えば、お菓子やアイスクリームのパッケージに○色○号と書いてあったり、〇色素と書いているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。これが着色料の表記です。

食用色素とは一体どのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

天然色素

食品に用いられる食用色素は大きく二つに分けることができます。植物などの原料由来で作られる天然系色素と、赤色〇号などといった表記が一般的な、化学的に合成された色素(合成着色料、合成色素とも)です。

天然色素には以下のようなものがあります。

アナトー色素
原材料:ベニノキ科ベニノキの種子の被覆物
抽出方法:油脂又は有機溶媒、加水分解
色味:黄橙色

ウコン色素(クルクミン、ターメリック色素)
原材料:ショウガ科ウコンの根茎
抽出方法:エタノール、油脂又は有機溶媒
色味:黄色

カラメル色素
原材料:ブドウ糖、砂糖などの糖類やデンプン
抽出方法:加水分解物、糖蜜などの加熱処理
色味:褐色

クチナシ青色素、クチナシ赤色素、クチナシ黄色素
原材料:アカネ科クシナシの果実
抽出方法:水やアルコールで抽出、加水分解
色味:黄色

コチニール色素(カルミン酸色素、カルミン酸)
原材料:エンジムシというカイガラムシ科の昆虫
抽出方法:乾燥体から水やアルコールで抽出
色味:橙~赤紫色

銅クロロフィル
原材料:植物体内にある葉緑素
抽出方法:葉緑素の分子中のマグネシウムを銅に置き換えて作られたもの
色味:青~緑色

ベニコウジ色素
原材料:ベニコウジ菌の培養物
抽出方法:乾燥・粉砕した後、アルコールや有機溶媒で抽出
色味:赤色、抽出に酸性アルコールを用いると黄色

ベニバナ赤色素(カーサマス赤色素)、ベニバナ黄色素(カーサマス黄色)
原材料:キク科ベニバナの花

・ベニバナ黄色素
抽出方法:水で抽出
色味:黄色

・ベニバナ赤色素
抽出方法:黄色素を除去し、弱アルカリで抽出
色味:黄色赤色

合成着色料

これらの食用色素について、日本国内では以下の色素などが厳しい検査基準をクリアしたうえで十分な安全性評価を受け、食品への添加を認められています。

食用合成着色料
食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用緑色3号、食用青色1号及び食用青色2号

なお、食用色素は法により使用基準が定められており、添加できる量も決められています。薬と同じで、使用の際には用法・容量をよく確認してご利用ください。

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