タイダイ染めカップにも使用 綿麻を染める「染料」について
2017/03/17
いつもColorMarketブログをご覧いただきありがとうございます!
スタッフの内藤伸弥です。
近頃このブログを書くにあたって、今までのブログで
どんなことを書いていたのかな?と、過去の生地を読み返してみましたが、
(け、決して仕事をサボっているわけではないですよ…。)
意外なことにタイダイ染めカップにも使用されている
反応染料についてのご説明が少ないことに気づきました(^^;
今回は改めて「反応染料とは?」というところから
おさらいも兼ねてお話しできればなと思います。
綿・麻用の染料「反応染料」と「直接染料」
綿を染める染料として「反応染料」と「直接染料」があります。
どちらも、綿以外にも麻・レーヨン・テンセル・キュプラ・絹
などを染色可能です。
では何が違うのでしょうか?
直接染料のメリット・デメリット
「直接染料」は名前の通り、ただ染料を水に溶かすだけで
綿などを直接染めることができます。
(染色後の処理に「フィックス処理(Fix処理)」と
呼ばれる後処理が必要です。)
簡単に染色できるため、初めての染色体験をする際には
メリットに感じるかと思います。
短所としては一般的に、汗・洗濯・日光などに対しては弱い染料です。
(最近の直接染料の中には強いものあります)
また色の鮮明さにおいても反応染料の染料よりは劣り
くすんだ色味になりやすいです。
表にまとめるとこのようになります。
家庭染色 | 色の鮮明さ | 耐日光 | 洗濯 | 再現性 | 作業性 |
◎ | ○ | △ | △ | ○ | ◎ |
※ 再現性・・・別の人が同じ条件で行えば、いつどこで染めても同じ色が得られること
反応染料のメリット・デメリット
「反応染料」は現在、綿やレーヨンを染めるのにもっとも
多く利用されている染料です。
鮮やかな色からくすんだ色まで、ほとんどの色を得ることができます。
また、繊維と化学結合して染着するので、汗・洗濯・日光などにも強く
耐久性に優れた染料でもあります。
汗をかきやすく、何回も洗濯をしなければならないは夏場には
強みが現れやすい染料です。
表にまとめるとこのようになります。
家庭染色 | 色の鮮明さ | 耐日光 | 洗濯 | 再現性 | 作業性 |
◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
※ 再現性・・・別の人が同じ条件で行えば、いつどこで染めても同じ色が得られること
タイダイ染めカップのレインボーTシャツのような
鮮やかな発色が可能となるのは反応染料を使用した結果ともいえます。
写真はタイダイ染めカップ2016にご応募いただいた
ニックネーム = ミニーさまの作品です。
ご家族でのタイダイ染めコーディネート、とっても素敵ですね♪
みなさんもこの夏に向け反応染料やタイダイ染めキットを使った
素敵な一着を作ってみてはいかがでしょうか!